iPhone/iPadアプリをiPod touchで使う時の落とし穴
スマホアプリとしてはAndroidアプリもどんどん充実してきているとはいえ、
やはりiOSアプリに一日の長がある
国内外、大企業からベンチャー、個人(時にはアマチュア)まで様々な開発者が膨大な数のアプリを世に出している
うまく活用すれば、アナログのツールやガラケーではできなかったことがあっさりできてしまったりかなり便利になる
基本的にiOSのバージョンさえ同じなら、iPhone/iPad用アプリはiPod touchでも動く
インストールすらできないケースもあるので注意
→現行アプリの大半はiOS5か6が前提なので、iOSのバージョンが4以前の場合は無理なことがかなり多い
→iPod touchの世代も要注意。インストール可能なOSが違ってくるため、現状では実質的にtouch 4thかtouch 5thでないときつい
(iTunes Storeの厄介なところは、同じアプリがアップデートされた場合に最新バージョンしかダウンロードできないこと。なので旧世代機、旧バージョンOS対応のアプリはiTunesstoreではダウンロードできないと思った方がいい。気が利いたベンダー(開発者)の場合、自社サイトで旧バージョンのダウンロードサービスを提供している場合がある)
iPod touch第4世代か第5世代を使っていて、iTunesストアに表示されている「対応環境」はクリアしていても、基本的に各種アプリはiPhone(最近はiPadも)を前提に作られているため、iPod touchで使おうとすると残念なことになりかねない
そういうことが起こるケースは、大雑把に言って以下のとおり
・インターネットへの常時接続が前提になっている
・CPUのスペックがiPhone/iPadを基準に作られていて、スペックの劣るiPod touchでは負荷が大き過ぎてマトモに動かない
・GPSを利用する作りになっている
それぞれどういうことかというと、
・インターネットへの常時接続が前提になっている
iPhoneなら携帯電話回線でいつでもどこでもネットに繋がる(wi-fiも利用できる)ので、それを前提にしたアプリが多い。
しかしiPod touchではモバイルルータを使う/公衆無線LANを使う/自宅やオフィスのwi-fi環境を使うなどでネットに接続するという手間がかかる。
このため、いちいち接続する操作をしていられない、オフラインでアプリが使えない/一部機能が死んでしまうというケースが多々ある
・CPUのスペックがiPhone/iPadを基準に作られていて、スペックの劣るiPod touchでは負荷が大き過ぎてマトモに動かない
インストールでき、動かないことはないが立ち上げにやたら時間がかかる、動作がカクカクしてしまう、いちいち操作が重い、酷い場合は操作中にアプリが落ちてしまうなど、CPUのパワー不足による不具合が発生することも結構ある
・GPSを利用する作りになっている
デフォルトのMAPはもちろんのこと、写真データやweb閲覧などでも位置データが必要になるアプリは少なくない
iPhoneはGPSを搭載しているが、iPod touchにはない
wi-fi環境の場合は、アクセスポイントの位置情報を利用してある程度大雑把な位置情報が自動的に利用できるが、そのためにはネットに接続していないといけないし、仕組みの都合上、位置誤差が大きくナビや厳密な位置情報を必要とする機能が使い物にならなかったりする
webでも雑誌や書籍でも、「オススメアプリ」が色々紹介されているが、iPod touch向けとして紹介されているケースなんて滅多にない
なので、いかに評価が高かろうと「iPod touchで使った場合もいいアプリ」だとは限らない
無料アプリなら、インストールして実際に使ってみれば「ありゃ、駄目だ」で削除すれば良いが、有料アプリで金を払ったにもかかわらず使い物にならないなんて(たとえPCソフトに較べれば割安感があるとはいえ)金をどぶに捨てたようで悔しい
マップ、ナビ、SNSやLINEなどのコミュニケーションツール、写真アプリからノートやメモツールに至るまで、この「落とし穴」には充分注意して選ぶ必要がある
どのアプリが使えてどれがダメだったかについて、また逐次書いていこうと思う